あらゆる扉を開けておばぁちゃんを捜すが何処にもいない。


そして、最後にお風呂の脱衣所を覗いた。


「…おばぁちゃん!」


おばぁちゃんは、そこに倒れていた。


「おばぁちゃん…?おばぁちゃん!」


おばぁちゃんの体を揺すっても、目は閉じたまま。


私はどうしていいのかわからず、

おばぁちゃんを揺すりながら泣いていた。


けれど、次の瞬間私は立ち上がり、

涙でグショグショになった顔のままお隣りさんに助けを求めに向かった。


「おばさん!おばぁちゃんが…。おばぁちゃんが!」


私の様子を見た隣のおばさんは、急いでおばぁちゃんのとこに走ってくれた。


私もその後を追う。