「立ってないで座ったら?」

「…はい。」


清水さんに促されソファーに腰を下ろすが、

慣れていないからソワソワしてしまう。


以前、晴也に連れられて行ったショップのソファーみたいに…。


「陽菜ちゃんの部屋も作っていいからね。」

「はい。」


清水さんは私にオレンジジュースを差し出し、隣に座った。


「あの…、実は話してない事があるんですけど…。」


そう、まだ私は“あの話”をしてない。


「うん?何かな?」

「私…、妊娠してるんです。」


私の突然の告白に、清水さんは少し驚いていた。