息抜きの為にしては広すぎるリビング。


バルコニー一面が硝子張りになっている。


「どう?気に入った?」


驚きで立ち尽くしている私を見て清水さんはそう聞いてきた。


「…本当に私がここに住んでいいんですか?」

「もちろん。

私がここに来るのは週に1、2回ぐらいだから。」


ソファーも革張りで何人座れるのだろうと思う程横に長い。


大画面のテレビもあるし、お洒落な間接照明も置いてある。


モデルルームにでも来ているのかと思う程綺麗に掃除もされていて、

ため息が出てしまった。