幸せの晴れ



露天風呂は貸し切りかのように私とおばぁちゃんしかいない。


空を見上げれば沢山の星達が輝いている。


「陽菜、これからもおばぁちゃんと2人で頑張っていこうね。」


空を眺めたままのおばぁちゃんはポツリと、でも力強くそう言った。


おばぁちゃんは十分頑張ってきた。


おじぃちゃんを亡くし、女手一つ2人の娘を育てあげた。


それだけで十分だったはずなのに、

突然孫と2人だけの生活になってしまって。


私の為に毎日クタクタになるまで働いてくれた。