検査薬や説明書をカバンにしまい、私はトイレから出て家路に着く。


とりあえず、まだおばさん達には言わないでおこう。



そして翌日、産婦人科を受診。


「7週目に入ったとこね。

あなたまだ未成年だけど、どうするのかな?」


先生の顔は少し険しい。


けれど、私の心はもう決まっている。


「産みます。」


私には何の迷いもなく、このお腹に宿る尊い命が愛しかった。


「そう。それじゃあ、頑張りましょうね。

親御さんやパートナーの方にも話して1ヵ月後また来て下さい。」