その問い掛けに私はコクリと頷く。
「そっか…。すぐ検査した方がいいんじゃない?」
「…はい。」
その後のバイトは心ここにあらずというかんじで、
ただ時間だけが過ぎていった。
「お疲れ様でした。お先に失礼します。」
勤務時間が終わり、足早にバイト先をあとにして向かった先は薬局。
妊娠検査薬を買い、近くのデパートのトイレにこもる。
尿をかけて3分後には結果がわかりますと書いてあった説明書を横目に、
3分も経たないうちに検査薬は反応を示した。
小窓にうつる赤い縦ライン。
陽性。
私はやっぱり妊娠していた。

