翌日も翌々日も私は晴也を避けた。


休み時間の度に亜紀が晴也の所に来てくれてたから、

自分からあからさまに避けるというのはあまりなかった。


晴也がチラチラと私に視線を向けてくるのにも気付いていた。


でも私は目を合わせようとはしない。


そして、夏休みに入る終業式の日。


体育館に向かおうとする私の腕を晴也が掴み、

屋上へと連れていかれた。


「…何?」

「俺の事避けてる?」


晴也の言葉は直球で、私は何も言えなくなる。


「……。」

「陽菜ちゃん?もしかして、亜紀に何か言われた?」

「……。」