『女王様、花が、綺麗で御座いますわね。姫様みたいで、誇らしくて御座いますの。』
女童の一人が、昔、言っていた。
その女童は没落と共に、親戚に引き取られてしまった。
女王様、と呼ばれているのは、他でもない、昔の倭である。
(女王様、か。今では女房が気を使ってそう呼ぶだけね。栄枯は移る、のねぇ。そんなの、考えてもみなかったわ。)
昔、『倭の女王様』ではなく、『倭』と呼ばれ、初めて倭と呼ばれた時は、仕えている相手の久光を、「無礼な!」と叱責してしまった。
しかし久光は怒らず、倭に他の女房よりも広い、それも曹司ではなく、局をくれた。
女童の一人が、昔、言っていた。
その女童は没落と共に、親戚に引き取られてしまった。
女王様、と呼ばれているのは、他でもない、昔の倭である。
(女王様、か。今では女房が気を使ってそう呼ぶだけね。栄枯は移る、のねぇ。そんなの、考えてもみなかったわ。)
昔、『倭の女王様』ではなく、『倭』と呼ばれ、初めて倭と呼ばれた時は、仕えている相手の久光を、「無礼な!」と叱責してしまった。
しかし久光は怒らず、倭に他の女房よりも広い、それも曹司ではなく、局をくれた。


