「助けて下さり、御礼申し上げる。本当に、申し訳なかった。」
見た目によらず、男子の様なきっぱりとした物言いに倭は驚いた。
「まぁ………で、貴女様を、どうお呼びすれば宜しゅう御座いますか?貴女様は、誰でいらっしゃいますか。」
「私のことは………教えられぬ。然るべき時が来るならば、申し上げようぞ。呼び名は、そちが勝手に決めなされ。私は気にはせぬから。」
然るべき時………、と倭はぼんやり口を開いた。
「女君殿。貴女を、私は藤の木の下でお見かけ致しました。それに、我が一条邸はこの見事な藤の花で有名です。」
女君は顔ひとつ変えないが、なにを言っておる、と感じているらしく。
見た目によらず、男子の様なきっぱりとした物言いに倭は驚いた。
「まぁ………で、貴女様を、どうお呼びすれば宜しゅう御座いますか?貴女様は、誰でいらっしゃいますか。」
「私のことは………教えられぬ。然るべき時が来るならば、申し上げようぞ。呼び名は、そちが勝手に決めなされ。私は気にはせぬから。」
然るべき時………、と倭はぼんやり口を開いた。
「女君殿。貴女を、私は藤の木の下でお見かけ致しました。それに、我が一条邸はこの見事な藤の花で有名です。」
女君は顔ひとつ変えないが、なにを言っておる、と感じているらしく。


