あたしの中で明希の存在は大きかった。 大きすぎたんだ。 最後に見た明希は、ただ眠っているかのように……静かで、瞼を閉じ、安らかに………。 「………っ。」 いやだ………嫌だよ……。 こんなにも早く、あたしをひとりにしないで…。 置いてかないでよ……。 なんであたしは、明希の気持ちに気づいてあげることができなかったんだろう。