そんなわけない。
明希は死なないよ、死ぬわけないよ。
お母さん、冗談はやめてよ……泣かないでよ……!
そしてあたしとお母さんはある一室の病室へと来た。
中に入ると泣き声が聞こえてくる。
それは明希の両親だった。
「ゆう………優香ちゃん………。」
夏ちゃんはあたしたちに気づいて顔を上げた。
その目は真っ赤に腫れていた。
そして………ベッドの上に1人の男の人が眠っている。
嫌だ、見たくない。
心ではそう思いながらもあたしはベッドへと近づいた。
ベッド上に眠っていたのは………傷だらけの明希だった。
顔にも傷がたくさんついていた。
明希は目を開けないし、ピクリとも動かない。



