そこからの記憶はほとんどなかった。
気づいたらある病院に来ていた。
「優香、しっかりして……!」
お母さんがあたしの名前を呼ぶ。
「ねぇ、お母さん………嘘だよね……?」
あたしはさっきのお母さんの言葉が頭から離れなかった。
嘘だと思いたかった。
嘘だと信じたかった。
夢であってほしかった…………。
だって………
「明希は死んでないよね?生きてるよね?」
さっき、お母さんは泣きながらあたしに
『優香……落ち着いて聞いて………明希くんが…………交通事故で、亡くなったって……。』
って、言ったんだ……。



