そしてあたしたちは家を出て、駅へと向かった。
「………イケメンって得しかないよね。羨ましい。」
「いきなりどうした?」
「だって明希ってかっこいいでしょ?
モテるし、先生からも好かれるし……いいことだらけだね。」
「………そんなことないけど?」
「そんなことあるよ!」
あたしは明希を見る。
でも明希はただ前をまっすぐ見つめていた。
「…………顔が良くても、どんなに努力して頑張っても………
手に入らないものだってある。」
明希はあたしの方を向かずに言った。
明希の表情からは何も読み取れない。
頑張っても手に入らないもの……?
「何が手に入らないの?
あたしでよければ手伝うよ?」
これはあたしへの相談なのかな?



