「遅い。本当にいつもおせーよな、優香って。」 家を出るなり、1人の男の人に文句を言われるあたし。 そいつはあたしの小さい頃からの幼なじみ、森同 明希(しんどう あき)だ。 「ごめんごめん、女の子って準備することが多いからさ。」 「それ、いつも言ってるよな。 まあいいけど。」 あたしが毎朝、時間に遅刻しても、明希は怒らないしこれ以上何も言わずに許してくれる。 とっても優しい幼なじみ。