ーー滅多にしないメイクを今日はする。
少しでも大人っぽく見せたくて、頑張ろうと思った。
朝から色々あって疲れたけど、この後は大輔と会えるのだ。
それだけで嬉しくて、顔が緩んでしまう。
「何にやけてるんだよ、気持ち悪いぞ。」
「なっ……!?」
洗面所にひょっこりと現れた明希。
あたしは明希を睨んだ。
でも明希はあたしと目が合うなり黙ってしまった。
「………どうしたの……?」
「あ、いや………化粧してるんだな。」
あたしからふいと視線をそらして言う明希。
「そうだけど……もしかして変!?」
あたしから視線をそらす明希を見て不安になる。
でも……
「変じゃない。……綺麗だと思うけど?」
少し顔を赤くしてそう言った明希。



