「この場所は俺にしか教えたことないんだって、明希が言ってた。」
大輔が懐かしそうに目を細める。
「………そんな場所なのにあたしに教えていいの?」
「そんな場所だから優香に知ってほしかったんだ。」
「え………?」
大輔はあたしを見た。
「これからこの場所は、俺と優香、明希の3人しか知らない秘密の場所。
…………俺、ずっと考えてたんだけど別に無理して乗り越えようとしなくていいんじゃないかって思ってさ。」
その言葉にあたしは驚く。
無理して乗り越える必要はない……?
「俺と優香が明希を忘れない限り、明希は死なない。
俺たちの中で明希は生きてるんだ。
だから2人で、じゃなくて3人でこれから共有していけばいい。」
「大輔………。」
あたしたちが明希のことを忘れなければ、明希はあたしたちの中で生き続ける。
そういう考え方もできるんだね……。
確かにそうだ。
明希との思い出はずっと忘れなければあたしの中で残っている。
あの頃ずっと隣で笑っていた明希が、あたしの中で生きているんだ………。



