それからしばらく歩いてやって来たのは、明希のおばあちゃんの家の近くにある山だった。 「ここ……?」 小さい頃は子供だけだと危ないからって行かせてもらえなかった。 大輔は迷いもなくその山の中に入っていく。 辺りはもう暗かったけど、大輔がいるから大丈夫だと思いあたしもついていった。