「優香ちゃんは大輔くんのことどう思ってるの!?」
どう思ってるか?
そんなの………
「好き……。あたしは大輔のことが好き。
苦しくなるくらい、不安になるくらい………好きなの……。」
この気持ちは一生消えない自信がある。
でも大輔にはあたしなんかより、もっといい人がいるはず………
「その気持ちがあれば十分だよ。
明希くんのことも、2人で乗り越えていけばいいんじゃないの?
あのね………優香ちゃんが思ってる以上に、大輔くんは優香ちゃんに惚れてるから。」
そう言って楓ちゃんはため息をつく。
「はぁ……なんで私、優香ちゃんの背中押してるんだろ。私が一番バカなのかも。
でも………昨日の大輔くんと優香ちゃんを見てたら、なんだか応援したくなっちゃった……。
2人には、明希くんのことで抱えてるものが大きいから辛いんだろうなって思って……そしたら、いてもたってもいられなくて。
明希くんの分も生きて幸せになってほしいって思った。」
楓ちゃんは優しく笑った。
その笑顔は綺麗で、輝いていて……
「頑張って。大輔くんとなら、乗り越えられることの方が多いんじゃない?」
最後には優しい声でそう言ったんだ。



