校舎裏にやって来たあたしたち。








周りに人がいなくて、少し不安になる。











楓ちゃんは急に立ち止まり、あたしの方を見た。











「優香ちゃん。
知ってると思うけど私、昨日大輔君に告白したの。」










あたしはどう返したらいいのかわからなくて、曖昧に頷いた。











「………それでね、フラれちゃったから悔しくてキスしちゃったの。


なのに大輔くんは一瞬も戸惑わずに、揺るがない瞳で優香ちゃんしか好きになれないって言って走って行ったの。」










大輔は………そうやってあたしを想ってくれてる。











それが嬉しくもあり、苦しくもあったあたし。











こんなあたしなんかでいいの?ってマイナス思考になる自分がいた。