ーーピンポーン 朝、7時45分頃。 家のインターホンが鳴り響いた。 「優香(ゆうか)〜、早くしなさい!」 「はいはーい!」 あたし、水岡 優香(みずおか ゆうか)、高校2年生。 どこにでもいる普通の女子高生だ。 髪はセミロングで、一度も染めたことないから黒髪だし、ピアスなんか痛そうだからあけられない。 結構真面目な方だと思う。 「じゃあ行ってきまーす!」 と、お母さんに言ってあたしは家をでた。