「増田くんは絶対に優香を1人残さないって私は思うな。だって優香を幸せにしてもらうんだから。
それに、優香は増田くんのことどう思ってるの?」
そんなの………
「あたしは、大輔が好き………。
今までに……何度も諦めようとしたし、好きになっちゃいけないんだって………思ってたけど………
それでも、やっぱり大輔のことしか好きになれない ………」
こんなにも、大輔のことが好きなんだ。
すると雪は満足そうに笑った。
「その気持ちがあれば十分じゃない?その気持ちがあれば………不安なんかいつか消える。増田君と一緒に乗り越えていきなよ。
優香は知らないと思うけど、増田くんはね、優香のこととっても大好きなんだよ?
多分優香が増田くんを思う気持ちよりも強いんじゃないかな。
一緒に共有したらいい………
今度こそ、後悔のない選択をするべきだよ優香。」
後悔のない、選択。
多分もう今しかチャンスはない。
これを逃したら、あたし一生この闇から抜け出せない気がする。



