雪は怒っていた。









明らかに、怒っていた。










「何悲劇のヒロインぶってるの!?
優香だけが悲しいわけじゃない!森同くんが死んで、悲しかったのは優香だけじゃないよ!?







他のみんなだって…………でも、みんな立ち直ってるんだよ!?前に進んでるんだよ!?









なんで優香はいつまで経っても悪いことしか考えない!?いい加減………その考え方やめたらどうなの!?」










「おいっ!雪!それは言い過ぎだろ!」








「もう無理なの!今まで黙って見守ってたつもりだったけど………増田くんの気持ちも考えてほしいの!







優香、わかった!?
優香は1人じゃない!辛いことも一緒にみんなで乗り越えて行こう……?」










雪の言葉はあたしの心に響いた。
少しじゃなくてだいぶ響いた。