2人に引っ張られるようにして、あたしは校舎の外へと出る。 「優香………大輔は生きてるんだよ? なのにそんな暗い顔してたらダメだよ。」 確かに生きてる。 でも一歩間違えれば………死んでいたかもしれない。 大輔も………あたしの前からいなくなっていたかもしれない。 考えるだけで怖かった。 たとえ今生きていても………なんで、大輔が………? 「優香………ねぇ優香!!」 突然雪が大きな声を出した。