「こんなこと言うのは、親バカって思われるかもしれないけど………







明希は親から見ても整った顔をしていて、かっこいいと思うの。その上性格も優しいでしょ?








だからバレンタインの時とかすっごいいっぱいチョコを貰って帰ってきてね。」









………知ってる。
明希は毎年毎年、チョコをもらう量が半端じゃなかった。










バレンタインの日はいつもより告白もされるらしくて……









『え?告白断ったのにチョコは貰ったの?』
『その子にこれだけは受け取ってほしいって言われたからな。』







『明希、優しすぎ。
これだからいつまでもモテ続けるんだよ?
モテたいわけじゃないんでしょ?』






『当たり前だろ。でも、そういう子の気持ちって痛いほどわかるから。』









『女の子に同情!?いやー、そりゃモテるよ明希さん。』
なんて、あの頃のあたしは言ってたけど。










今考えればその意味がわかる。








その時からあたしのこと、想ってくれてたってことだよね……?










でもあたしはその頃もずっと大輔の話ばかり明希にしてて………











どれだけ明希を傷つけたのだろう。
なんで明希の気持ちに………気づくことができなかったんだろう。