「おはよう、雪!」 そう言ってあたしは自分の席へと向かう。 もちろん明希も。 そしてあたしの席の前にはもう彼は座っていた。 「………おはよう、大輔。」 「はよ。」 返ってきたのはたったの二文字だったけど、顔を上げてあたしを見ながら言ってくれたからそれだけで充分。 それだけで………胸の高鳴りが止まらなくなる。