ねぇ、明希(あき)。





あの日も今日みたいにたくさんの星が町を照らしていたよね。





キラキラと輝く星に、あたしたちは見とれていた。






今思えば、いつもあたしの横には明希がいた。





どんな時でも元気で明るくて。






でも、あたしが明希に相談した時は、普段の明希じゃ考えられないほどの真剣な表情で話を聞いてくれた。







明希がいなかったら、今のあたしはいない。








明希……。
生まれてきてくれてありがとう。









心からそう思うよ。








でもあたしは………。
明希のことを“男の人”として見ていなかったんだ。









ごめんね、明希。
あなたの気持ちに気づいてあげられなくて。









もし……もし私が明希の気持ちに気づいていたら、未来は変わっていたのかもしれない。







時間が戻せるのなら。
もう一度、明希と初めて出会った頃に戻りたい………。