「ほんと、俺たちとは正反対だなぁ……、」 「だとしてもっ……ん?祐樹、どーした?」 「祐樹くん?」 口元に手をやったまま黙り込んだ俺に気づいた2人が、不思議そうな顔を並べて見つめてくる。 「…………ごめん。俺、用事があったの思い出したから、またねっ!」 「えっ!?お、おいっ、祐樹!?」 「祐樹くん!?どうしたのっ?」 俺はバッグを持って勢いよく席を立つと、驚く2人を置いて教室から走り去って行った。