君を忘れるその日まで。



『ねぇ、祐樹』


『なに?』


『いつか、これから先、どっちかが先に死んじゃったらさ』


『……急になに。死ぬなんて、まだ全然先のことでしょ』


『だから、いつかだって。おばあちゃん、おじいちゃんになった時とかさ。必ずどっちかは先に死んじゃうじゃない?』


『……まぁ、そうだね』


『あっ、もしかして祐樹、お年寄りになった頃には私とはもう一緒にいない!とか考えてる!?』


『考えてないよ。優里とはずっと一緒にいる未来しか見えてない』


『…………』


『なに?急に黙って』


『祐樹って……たまに恥ずかしいことサラッと言うよね』


『そうかな?』


『そうだよっ、嬉しいからいいけど!』