生贄のいなくなった家。






…もうここに用はない。






支度をして玄関を出る。






カサ、と音が聞こえ、ふと下に目をやると




手紙と、一輪の花が置かれていた。










その手紙を読んで、義母は泣き崩れた。










「Dear義母へ




神様なんて、いなかった


本当の神様は、もっと良い方よ


あなたの言った通り



ね、ママ。





from養子の娘」













カタバミ:花言葉▷母の優しさ