私の王子様

茜「じゃあ、真山さんとかどう?」



「真山さん?」



茜「あー、知らないのか」



と言ってから、



茜「ほら、あの廊下側の1番後ろの席の綺麗な子」



と示した先には、黒髪ショーとの綺麗な女子が1人、皆から離れて本を読んでいた。



確かに、少し近寄りがたい気もするけれど、逆に私はあの雰囲気が気に入った。



茜「いつもあんな感じで、ずっと本読んでるんだよね」



へぇー。



「じゃあ、真山さん所行こっか」



茜「うん!」



と言うわけで、私達は真山さんの席の前に来た。



茜「真山さん!」



と茜が明るく声を掛けると、



真山「ん?」



と、本から視線を移してこちらを見た真山さん。



茜「一緒の班にならない?」



真山「………」



無言。



あ、私考え事とかしてるとこれだわ。



茜「嫌、かな?」