私の王子様

しばらく風に吹かれていた。



涼しい。



………けれど、私は千景様と敦を保護、と言うのだろうか。



とにかく共に居なければならない。



と思い、千景様と敦の方へ歩く。



薄ら笑いは、もうしない。



「分かりましたか?」



千景、敦「!」



千景様に言ったつもりが、敦まで反応した。



「こういう者達も、居るのですよ」



と、心と菫を横目に見ながら言う。



千景「分かったよ。色々」



良かった。



と、



敦「千景、今更だけど何なんだよあの女」



と、敦が千景様に言った。



ホント今更だな。