今日は入学式。



私、桜小路華の気分は最悪だ。



実は今夜、我が桜小路組がつく事となる世界No.１の財閥の社長とその息子に会う事となっている。



が、情報によれば私が今日から通うこの、天ノ川学園に今年から入学するらしい。



そう、私と同年代と言うこと。



だから、何となく会いたくないと思っている。



それから、この学園では私は長い髪を何とか上手く纏め黒ウィッグをし、黒のカラコンを入れて、



三つ編み、分厚い伊達眼鏡、膝丈スカートの三点が揃った地味子をすることとなった。



だから、回りからはヒソヒソと陰口を言われる。



「ダサイ」「何あれ」「ブス」「苛められそう」等々。



五感が優れる私には、全て丸聞こえ。



と、



？「はーな！」



と、後ろから私の唯一の友達で親友の、小神茜が抱き付いてきた。



茜は、薄い茶髪をセミロングにし、薄い茶色の瞳をしている。



けれど、それが何とも儚げで可愛いのだ。