すると、組長の顔ではなく、祖父の顔に戻った。



久雄「ありがとう、華」



と微笑む姿は、組長の顔を忘れさせるには充分だ。



「では、私は着替えてきます」



久雄「あぁ。本日は顔合わせと言ったが、パーティーが模様されておる」



「えっ」



パーティー?



久雄「じゃが、ワシ達は組としていく。残念じゃが、家にあるドレスも今日は着れんよ」



と、残念そうに言うお祖父ちゃん。



「分かってる」



あ、お祖父ちゃんの時は敬語無しだ。



ちなみに、これは組長の時に言われたから絶対だ。



「じゃあ、着替えてくる」



久雄「うむ。着替えたらすぐ来るんじゃぞ」



「あぁ」



と言って、襖を開けて出て、襖を閉める。