私の王子様

そう決め、私は部屋に向かった。



けど、その間も、



千景には、婚約者が居るのだろうか?



千景は私を好きなのか?



何て事を考え続ける自分が居た。



何故考え続けてしまうのだろう。



何故こんなにも、心が、痛いのだろう。



そんな事分かってるのに、分からないようにしなければならないなんて、キツいな。



と思ったとき、丁度部屋の前に着いた。



涙は出ていない。



だから、大丈夫。



そして私は、襖を開けた。