千景side



服を脱いで、髪を洗い終えて、身体を洗って泡を流していた時だった。



嫌な予感がした。



僕の勘なんて、全然当たった事も、ましてやこう嫌な予感がしたことすら無かったのに、



今は、この上なく胸騒ぎがした。



「敦」



敦「ん?」



敦も丁度、身体の泡を流していた。



けど、別にいつも通りの顔付きだった。



「いや、何でも無い」



と言って、温泉に浸かる。



そして程無くして、敦も浸かった。



敦「あー、最高」



「………うん」



どんどん嫌な予感が強くなっていく。



何故?



何故だろう。