* * *

「── それで?ストーカーとして生徒玄関で待ち伏せしてるってわけ?」




「Yes!!!」





「…友達がストーカーで逮捕とか恥ずかしくて無理だからね?友達やめるからね?」



そう言って私の頭をはたく親友だけど、なんだかんだ言いながらもついてきてくれたから、きっとストーカー仲間だよね!(※違う)




有馬先輩はいつも8時過ぎに登校してるって噂で聞いたし、きっともうじき…!




「聞いてんの?ストーカー」





「もーっ、メグってばストーカーって連呼しないでよ!照れるじゃん!」




私は片手を頬にあて、もう片手でメグの肩を叩いた。




「… “ ストーカー ” って単語で照れるあんたの脳みそはもう手遅れなのか」




「あ、きた!!見てよメグ、ほらあそこの背高い人!!カッコいいでしょ!?」




私は曲がり角から顔だけ出して上履きに履き替える有馬先輩をロックオン。





隣でスマホをいじっているのはマイベストフレンド、メグこと古賀めぐみ(こがめぐみ)。




「いたいなバカネ!!見てるっつの!!」





「ちょい、メグさん。バカと茜を繋げて言わないで?」




ちょっと気にしてるんだから…なんて。