午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女

* * *

「はいはい、じゃあさっそく役員会始めまーす」

「うえ…」

「はぁ…」

「……。」



舞ちゃんが一人明るく仕切るけど、私含め3人は重たい空気。

みんなだるくて仕方ないんだよきっと…



「こら!!もっと明るくいこうよ!!あたしだって早く帰りたいわ!!」

「でもさあ舞香先輩、目の前にこんなプリンとの山とホチキスがあったら、明るくなんてできないよねえ」



陽先輩が机の上のプリントを一枚指先でつまみ上げた。



ていうか…なんで私はここにいるんだろう。


役員なんて柄じゃないし、そもそも特別字がきれいってわけでもないのになんで書記…?


同じ委員会に入れば有馬先輩のこともっと知れると思ったのに…むしろ、謎は深まるばかりだ。



「はーい、さっそく役員4人でプリント折り込みとホチキス止めの作業始めまーす!」

「うげえ…」

「こら、竹内陽!!思ったことを言葉と顔に出すな!!」



いやあ、いくらなんでもこれは…ねえ。



文句をいいながらも、私たちは作業を始めた。