午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女

「んもー!立候補いないならあたしが独断で決める!!

副委員長はそこの秀才、有馬雄飛!!!」




私の隣に座る有馬先輩をビシッと指さした舞ちゃんは、少しだけ勝ち誇ったように口角を上げた。




「…は?」





「書記は~…有馬くんと仲いい陽くんにしよう!」





「は!?俺も!?」





「あとはー…よし、もう1人の書記は副委員長に指名する権利を与えよう!」




有馬先輩に舞ちゃんに、あの “ 陽くん ” って先輩か……うん、美男美女すぎて眩しい。




“ 陽くん ” 先輩は明るめの茶髪にジャ〇ーズレベルに整った顔立ち。




あの甘い顔…有馬先輩とはまた別ジャンルのイケメンさんだ。




やっぱり少女漫画もそうだけど、イケメンの周りにはイケメンが集まるのかなぁ。





「…へえ、俺が選んでいいの?」




「うん!誰でもいいよん」




「…じゃあ、こいつ」




あーあ、有馬先輩とお近づきになれると思って図書委員になったのはいいけど、委員会ってこんなに退屈なんだな…




役員決まったら帰れるのかな…




「おぉ、意外!!なんでその子!?面識あったっけ?」




「別にない。けどなんかバカっぽくて面白そうだから。誰でもいいんでしょ?」





「あー、わかるわかる!っていうかバカだもんね!いいよ!決定!」




私がぼーっとしてる間に有馬先輩が誰かを指名したらしい。





にしても、2人そろってバカバカ言って…選ばれた子が可哀想だよ…