でも先輩は3分程で戻ってきて。
「茜、絆創膏もらってきた」
「ごめんなさい、せっかくの花火大会なのに…」
「別にいいよ。お前が花火見たいって言ったから来たんだし」
手先の器用な先輩によって綺麗に絆創膏が貼られて、放っといたせいか少しましになったきがした。
先輩、やっぱり優しいな…
なんてほのぼのしていた時だった。
「あれっ!?雄飛くん!?」
「ほんとだー!!夏休みなのに会えるなんてー!久しぶり!!」
突然現れた浴衣姿の美人さん2人が有馬先輩の前で足を止め、その腕に絡みついた。
誰…?
思考が停止して何も声が出なかった。
「触んな」
ばっと腕を振り払った有馬先輩はいつもどおりの無表情で。
何を考えてるのか全く読めない。
「も〜けちー!卒業式ぶりの再会なのに!」
親しげに触れるその白くて綺麗な手に、一気に気分が落ち込んだ。
「ってかさぁ、聞いたよ!雄飛くんと瑠衣ってまだ続いてたんだね!」
ドクン…!
“ 瑠衣 ”
“ 続いてた ”
そのワードに、急に鼓動が荒くなる。
有馬先輩と…瑠衣さんが?
どうしてそんな噂が…
「なんのことだよ」
「だって先週の火曜日にユカが雄飛くんと瑠衣が仲良さそうにカフェでお茶してるの見たって!」
先週の火曜日…?
たしかその日って…
午前中、私に課題を教えてくれてた日だ。
「茜、絆創膏もらってきた」
「ごめんなさい、せっかくの花火大会なのに…」
「別にいいよ。お前が花火見たいって言ったから来たんだし」
手先の器用な先輩によって綺麗に絆創膏が貼られて、放っといたせいか少しましになったきがした。
先輩、やっぱり優しいな…
なんてほのぼのしていた時だった。
「あれっ!?雄飛くん!?」
「ほんとだー!!夏休みなのに会えるなんてー!久しぶり!!」
突然現れた浴衣姿の美人さん2人が有馬先輩の前で足を止め、その腕に絡みついた。
誰…?
思考が停止して何も声が出なかった。
「触んな」
ばっと腕を振り払った有馬先輩はいつもどおりの無表情で。
何を考えてるのか全く読めない。
「も〜けちー!卒業式ぶりの再会なのに!」
親しげに触れるその白くて綺麗な手に、一気に気分が落ち込んだ。
「ってかさぁ、聞いたよ!雄飛くんと瑠衣ってまだ続いてたんだね!」
ドクン…!
“ 瑠衣 ”
“ 続いてた ”
そのワードに、急に鼓動が荒くなる。
有馬先輩と…瑠衣さんが?
どうしてそんな噂が…
「なんのことだよ」
「だって先週の火曜日にユカが雄飛くんと瑠衣が仲良さそうにカフェでお茶してるの見たって!」
先週の火曜日…?
たしかその日って…
午前中、私に課題を教えてくれてた日だ。



