* * *
_午後4時、図書室。
ちょうど昨日のこのくらいの時間に有馬先輩と出会ったんだよねぇ…奇跡だなぁ。
「こら、茜!何ひとりでニヤニヤしてんのよ」
「舞ちゃん!」
「はっきり言って気持ち悪い」
「はっきり言わないで!!」
図書室で1年E組にわりあてられた席に座っていると、後ろからチョップしてきたのは黒髪美人。
私の従姉妹、舞ちゃんこと、新堂舞香。
この項の3年生で、昨年・一昨年と文化祭のミスコンで先輩たちを抑えて優勝した学校一の美人さんだ。
「本当に舞ちゃんって、立てばなんとか、座ればなんとか、歩く姿はなんたらかんたらだよね!」
「何言ってんのか全然分かんないよ?」
あれ、こんな感じだったと思うんだけどなぁ…
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。でしょ?」
「おっ、でた有馬くん!さっすが学年一」
いつの間にか現れた有馬先輩は、さらっと言って私の隣の席に座った。
…ん?隣!?
「…なんか文句ある?俺のクラス、ここ。」
「い、いえ!文句なんて…とんでもない」
むしろ大感謝ですよ!!
神が私に微笑んだ!!私の時代が来た!!
「茜?話聞いてんの?」
「へ?あぁ、うん」
舞ちゃんに呼ばれてハッとした私は、脳内の妄想をかき消した。
_午後4時、図書室。
ちょうど昨日のこのくらいの時間に有馬先輩と出会ったんだよねぇ…奇跡だなぁ。
「こら、茜!何ひとりでニヤニヤしてんのよ」
「舞ちゃん!」
「はっきり言って気持ち悪い」
「はっきり言わないで!!」
図書室で1年E組にわりあてられた席に座っていると、後ろからチョップしてきたのは黒髪美人。
私の従姉妹、舞ちゃんこと、新堂舞香。
この項の3年生で、昨年・一昨年と文化祭のミスコンで先輩たちを抑えて優勝した学校一の美人さんだ。
「本当に舞ちゃんって、立てばなんとか、座ればなんとか、歩く姿はなんたらかんたらだよね!」
「何言ってんのか全然分かんないよ?」
あれ、こんな感じだったと思うんだけどなぁ…
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。でしょ?」
「おっ、でた有馬くん!さっすが学年一」
いつの間にか現れた有馬先輩は、さらっと言って私の隣の席に座った。
…ん?隣!?
「…なんか文句ある?俺のクラス、ここ。」
「い、いえ!文句なんて…とんでもない」
むしろ大感謝ですよ!!
神が私に微笑んだ!!私の時代が来た!!
「茜?話聞いてんの?」
「へ?あぁ、うん」
舞ちゃんに呼ばれてハッとした私は、脳内の妄想をかき消した。



