* * *

「そんじゃあ次、図書委員やりたいひ」

「はいはいはいはいはいはいはい!!!!私やります!!絶対!!絶対やる!!」



HR、委員会決めで図書委員の名が出た瞬間、私は先生の声にかぶせ気味に手を挙げてやった。

誰にも譲るもんですか!!貴重な1枠を!!



「…んじゃ、他にいないなら新堂で決まりで」

「よっしゃあ!!」

「君さぁ、もっと可愛い声出せないのかね。仮にも女子高生なんだからさぁ」



これで放課後も合法的に有馬先輩に会える!!

うまくいけば昼休みとかも…一緒に当番で図書室に二人きりになっちゃったり…!?



「おーい、新堂?話聞いてんの?」

「佐々木先生、茜が話聞かないのはいつものことなのでさっさと次に進んでください」

「うげ、1番めんどいやつじゃん」

「でしょ?」



先生と1番前の席のメグが2人して私の悪口をいうもんだから、聞き捨てならなかった。


「ちょっとまった!!先生もメグもひどくない!?ちゃんと話聞こえてますけど!?」



なんか2人の間に変な友情が芽生えてない!?

確かに先生とメグはちょっとやる気がない所とか気が合いそうだけども…!



2人のあんな言い方じゃ、まるで私だけ変な人みたいじゃん!!(※大正解)



「あ、そーだそーだ。放送委員と図書委員は早速今日の放課後、集まりあるから。絶対行けよー、とくに新堂」

「行くよ!!絶対!!行かないわけないじゃん!!」

「先生には敬語を使いなさい」



さっそく放課後会えるんでしょ?そんなチャンスを逃す私じゃないよ!!



「んじゃ、残り時間はテキトーに自習~」