そのもやの正体はわからないまま、私は教室へと向かう。


「あ、真琴おっはよー!」

ぎゅっ

葉月ちゃんが私に抱きついてきた。

ほんとに可愛い。

私も抱きつき返す。

「おはよー」

「もー朝からかわいすぎ!!襲われないか心配!!誰かと登校したら!?夜は絶対ひとりでであるいちゃダメだよ!?」

「もー、お母さんみたいなこと言わないでよー」

「ホームルーム始めるぞー」


「やっば!!」

私は急いでカバンを片付けた。

ふぅ、間に合った……かな!?

「間に合ってない。」

声の主の方を見ると。

はぁ、やっぱり瀬戸内くんだ…

あ、そういえば明日のこと葉月ちゃんたちにまだことわってない…

ホントの事言ったら、、絶対に問い詰めてくるよ…


親友だから隠したくない…

でも、、、、ちょっと今回のはいいづらいな…


「無視とはいい度胸してんな?」


「え!?」


「え、じゃねーよ。大仏。」


「ごめんってー…」

私は軽く笑って流した。