「真鍋、ちょっとこいつ借りていい?」


振り向かなくてもわかる。


それは、毎日授業中寝ている人物。

そう、瀬戸内くんだった。


「どーぞどーぞ好きなだけ借りてくださいな」


「ちょっ!!葉月ちゃん!!」


「そ。じゃ、行くぞ」