「あ?」



「ふぇ?」



「他のやつに言われたの?」


そうです。瀬戸内くんに言われたんです。

「う、うん。まぁ、私バカだからっ…仕方ないんだよっ?」



「ふーん。そう。じゃ、俺帰るわ」



「えっ?うんっばいばーい」



亮ちゃんの背中に向けて思いっきり手を振った。



こーゆーとこが馬鹿なのかな…?



丁度亮ちゃんがみえたくなった時、私も帰ろうと思って下駄箱に向かった。



「おい」


ばんっ


後から声が聞こえて振り返ろうとしたらもう両端には誰かの腕があった。


「えっ!?」


私の左右には、二つの手。



後ろには、壁。



前には…せ、瀬戸内くん!?


「えっ?えっ?」



「え?じゃねーよ。馬鹿女。」