「うぁぁぁあ、ごっ、ごめんなさいっ」


ごんっ
謝った勢いで、机に頭をぶつけてしまった。


「…いった…」



「…ふっ」

え…?今、笑っ…た…?



「お前さ、馬鹿なの?アホなの?」


瀬戸内くんが呆れたように言う。


うっ…両方間違ってはいない…



「両方ですね…」

べ、別に馬鹿でもアホでもいいもん…


「へー」


明らかに興味無さそうだった。
そっちから聞いたのに。


「なっ!?」


「なに?ってかお前「「水野真琴!!」


お前って言われるのが許せなくて、うっかり大声で叫んでしまった。


わっ…やっちゃった………。

さっきまで黄色い声をあげていた女子達が私を見る。


視線が、こ、怖い…よ…


「え、えっと、やっぱ、何でもないです!!!忘れてください!」


1秒でも早く逃げたかった。

瀬戸内くんの前から、逃げたかった。


なのに…なんで???


なんで席が隣なの…?