第一印象を裏切る漢、それが凛道蓮。
4代目でない時も、男気があるが、どっちかってゆーと、マジで素直で、優しくて、目に入れても痛くないほど可愛くて、元気をくれる癒し系の小動物ちゃんなんだよなー♪
だから、俺らはみんな、凛たんが大好き♪
(そんな後輩に関わる話を聞いて、黙ってるわけにはいかねぇな・・・!)
「凛たんがどうした?」
俺の問いに、視線を泳がせてから、しんきくさい顔で瑞希が言った。
「・・・ゲームしたんだけどよ−」
「ゲーム?ファイナルファンタジーか?悪魔と呼ばれる勇者のやつか?なんかの王様が復活した妖怪ウォッチか?アイドル系か?艦隊美少女か?いろいろコラボしたやつか?鉄板のピカチューか?」
「デジタルじゃなくてアナログだ!3択クイズだよ!」
「アナログの3択クイズぅ〜?」
(って、ずいぶんレトロゲームしてんだな・・・)
「内容は?」
「『あなたの町でテロ事件が発生しました。その時あなたは、次の家族のうち、誰を最初に助けますか?』って問題。」
「へぇー・・・選ぶ答えはなんだったんだ?」
「『1お父さん、2お母さん、3祖父母』から選ぶってやつだったんだが・・・」
「あー身内ときたか。凛たん優しいからな。『みんな助けたいです!こんな質問しないでよ〜お兄ちゃん!』って怒られたか〜?」
「だったらよかったんだが・・・」
瑞希の瞳に闇が宿る。
悪い予感がした。
「凛たん・・・なんて答えたんだ?」
「それがな−」
暗い目のまま瑞希は言った。
「『いないです。』って言ったんだ。」
「は?」
「あいつ真顔で・・・『選択肢はそれだけですか?1番に助けたい人がいないから、無回答にします。』と、無垢な顔で言ったんだよ・・・!」
「うわー」
聞いてる俺でもダメージ受ける、まさかの無回答?
ジジババともかく、ママがだめ?
パパもNG?
〔★凛は解答を放棄していた★〕


