彼は高嶺のヤンキー様(番外編)



高千穂ちゃんが熱心に聞いてくれるから〜あたしのテンションアゲアゲ♪



「なんてゆーか、凛ちゃんはあたしの『理想の可愛い王子様』なの!少女漫画から抜け出してきたみたいな!」

「ワカリマス−」

「超レアモノボーイじゃない!?これはもう保護して、大事にしたいじゃない!?わかるわよね!?この気持ち〜!?」

「ホント、ワカリマス−」



盛り上がるガールズトーク♪



〔★モニカによる、一方的な凛の話だ★〕



高千穂ちゃんを見ながらしゃべってたら、ふとアレが目に入った。

胸がチリッとして、つい、意地悪しちゃった。



「ホント、高千穂ちゃんは良いわよね〜凛ちゃんから『特別』にピアスもらってさ〜?うらやましいし、妬ましー」

「な!?特別じゃないっすよ!これは、一之瀬ますみの買い物ついでに、買ったものなんすよ!?それで妬まれるとか、マジ勘弁して下さい!!」



赤い顔でムキになっちゃて、カワイイ−♪



「オホホホ!いいのよ〜大人の嫉妬だから気にしないで〜」

「気にしますよ!あたしと凛は友達で〜」



ガシッ!!

「ぶっ!?」

「そういうことにしといてやるよ・・・!」

「ちょ!?タンマタンマ!モニカ先輩!顔面はヤバイっす!顔面はつかまないで下さ・・!!」

「ホント、言うよね〜?」



ミシミシ・・・!



あたしの手の中で、ジタバタと暴れる高千穂ちゃんは、凛ちゃんの『彼女』と言われる女の子。

あたしがほしくてたまらないオッパイと生理を持っている女の子。



(凛ちゃんの子供が産める女の子・・・)



凛ちゃんとの恋愛を、否定しつつも、仲良くしてるから説得力0。



〔★モニカの嫉妬、カンナは被害を受けている★〕