彼は高嶺のヤンキー様(番外編)




(やっぱり凛ちゃんがつけるのは、女の移り香を消すための高性能の消臭スプレーぐらいよね〜)



男の子だけど、幡随院ちゃんが結構強いニオイつけてるから・・・



(だからますます、香水ギライになるのよー)



〔★凛が苦手なのは別の理由だ★〕



「でもねー凛ちゃん、なんのニオイもしないわけじゃないのよね〜♪せっけんの良いニオイがするの!」

「ワカリマス−」

「どこにでもありそうなシャンプーとリンスとボディーソープと・・・ううん、1番は優しいせっけんのニオイかなぁ♪」

「ワカリマスー」

「普段は大量生産品しかつけないのに、ケンカで4代目をする時やちょっとしたイベントの時は、モニカちゃん調合の香水をつけてくれて〜♪」

「ワカリマス−」

「それがすっごく萌えるのよ!!」

「ワカリマス−」



話はじめたら、止まらなくなる凛愛♪



「ヘアスタイルもね、ウルフカットのやり方を教えてあげたのに〜『モニカちゃん、お願い♪やって♪』って、おねだりしてきてね〜♪しかも、4代目をする時の大事な場面で頼んでくるの〜♪甘えてくるのよね〜♪『モニカちゃんじゃなきゃ、ダメ!』だって!!もぅー甘えん坊ちゃんなの!!」

「ワカリマスー」

「ほら、あたし〜見た目のせいで〜女の子扱いされないでしょう?凛ちゃんの良いところは、性同一性障害を理解してくれただけじゃなくて、普段の生活でも、女性扱いしてくれるの。ガマンしてるかもしれないけど・・・そんな素振りを見せなくて、ホント優しいのよねー・・・!」

「ワカリマス−」

「でも凛ちゃんさ、本当は迷惑してないかしら?後輩だからって、無理してないかしら?あたし、凛ちゃんに嫌われてないかな?本当に好かれてるかな?どう思う?」

「好かれてると思いますよ。」

「やっぱりそう思う!?ありがとう〜高千穂ちゃん♪」

「イイエ、トンデモゴザイマセン。」



あたしの話に、まばたきしないで真剣に聞いてくれているのは、後輩の高千穂カンナちゃん!

凛ちゃんが来るのを待ってたら、高千穂ちゃんが先に来たのでおしゃべりしてるの♪



〔★モニカしかしゃべってない★〕