彼は高嶺のヤンキー様(番外編)




「えーとぉ〜モニカ部長〜凛君に、ビジュアル系の化粧品モデルをお願いしたいと思ったんだけど〜」

「ムリムリ!凛ちゃんは本気で、撮影が嫌いなの!するなら、手と足!マニキュアとブレスレットと指輪と腕輪のそういう系のみよ!!」

「えーとぉ〜パックも?」

「あ、どうかしら・・・泣きつけばなんとか・・・・いや、ここは大人の女の魅力でおねだりしちゃうか♪」

「拷問だよ、モニちゃん!?」

「失礼ね!?ニコちゃんてば、あたしが凛ちゃんに拷問するように見えるわけ!?」



〔★セクハラはしてる★〕



怒るあたしに、まどちゃんがフォロー。



「違う違う!ニコが言ったのは、顔の立体感がわかるパックは、顔出しNGの凛ちゃんには無理って意味だよ!?ねぇ、ニコ!?」

「そうだけどさー!」

「なーんだ!よかったぁ〜あたし、いけない女王様に見られてるのかと思ったぁ〜!フーミン、パックはナシ♪」

「はーい。えーとぉ〜そうなるとカラコンも無理だよね〜?」

「あ、それ見たーい♪カラコン凛ちゃんいいかも♪」

「って!?モニちゃんが見たいだけ!?嫌がることはNGにするんじゃなかったの?」

「あん!そうだけど〜見たくない?赤い目の凛ちゃん♪」

「こらこら!モニカちゃん社長、自分の趣味を押し付けるのはダメだよ?」

「ちょっとぐらい平気よ♪」

「やらせる気!?後輩だからってありえなーい!」

「ヤンキーの上下関係怖いわ。」

「失礼ね!凛ちゃんが『モニカちゃんLOVE!!』だからこそ、顔出しNGで、胸部から下の全身モデルを引き受けてくれるのよ〜!?」

「「「へぇ〜そうなんだぁ〜」」」



トゲのある声と言い方に、ムッとした。



「ちょっとー!声をそろえて言ってるあたり、信じてないでしょう!?」

「ハイハイ、信じてますよ〜」

「てか、愛されてるのは本当なんだから!!」

「ハイハイ、愛されてますね〜」

「ホントだもん!凛ちゃんは女性には優しい子よ!?」

「「「よーく、わかってます。」」」



〔★全員、オネェに優しい凛を理解していた★〕