毎日牛乳を飲んでるんだけどなぁー
身長って伸びないなぁ……
私はいつもの様に朝練をして着替えて教室に行こうとした。廊下を歩いていると何かにぶつかった!
ガンッ!!!!
明らかに鉄の音。
痛ッ!!!!
誰よこんな所に鉄板でも置いてるの!?
「大丈夫か?」
透き通った男の声。
私はオデコを撫でながら前を見るも腹部しか見えない。
私を覆う影は大きく大柄な事がわかる。
恐る恐る見上げると、身長180センチはある黒髪の学生がそこにいた。
大っきい……
彼の目はキリッと二重で鼻が高くて肌が綺麗。いわゆるイケメンってヤツだ。
こんなイケメンこの学校にいたかな?私は顔を真っ赤にしてオデコを撫でた。
「頭打ったのか?」
イケメンの顔が私の目の前に来る。私とイケメンの目が合う。わ…私、男の子とこんな間近で顔見合わせた事ない!どうしよう!どうしよう!
「ケガしたのか?」
「だ……だ…大丈夫だから」
私はサッと顔を背けてオデコを抑える。
「オデコ抑えてるじゃん」
彼は私の手を取って額のケガを見ようとした。



